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ゴジラ映画歴代観客動員数No.1の大ヒット!日・米スター激突の大迫力!「キングコング対ゴジラ」
これぞ泣く子も黙る問答無用の日本怪獣映画だ!
●初公開は1962年8月11日(土) 併映<私と私・おとぎの世界旅行>

1970年「東宝チャンピオンまつり」での再々公開用に、98分のオリジナル全長版(35mm原版)を無惨にも74分に短縮してしまった「キングコング対ゴジラ」。
※「キングコング対ゴジラ」は1964年7月に第1回リバイバル上映されているが、その時点ですでに冒頭の"創立30周年記念映画"クレジットが外され、タイトルの前にキングコングとゴジラの対決シーンが挿入されていた。
●第1回リバイバルは1964年7月25日(土) 併映<「無責任遊侠伝」※劇場によっては「ニッポン無責任時代」>


1985年6月初ソフト化となるVHS&βビデオリリース時に、短縮されていた原版を編集しオリジナル全長版に戻したが、その際カットされていた部分の素材に使用されたのが、貸出用16mmフィルムの中から見つかったノイズだらけのオリジナル全長版プリントであった。
その為、短縮版(35mm)と復元されたカット部分(貸出用16mmフィルム)との画像が著しく違うというオリジナル復元版が登場した。

その後、カットされた部分の35mmネガが見つかり再び編集、また新たに発見されたステレオ音源を使用して完全復刻版と銘打ち再リリースされた。オリジナル復元版ほどの違和感はなくなったが、それでも短縮版とカットされた部分の画質差は残るものであった。

そして2001年4月21日、復元した部分の違和感を解消するため、高度なデジタル加工処理が施されたスクイーズ仕様のDVDがリリースされた。
違和感をなくすため、発色を抑えめにして色調を統一。落ち着いた画質で見られるのはなによりの事ではあるが、完全復刻版マスターをそのまま流用したものであるため平板さは隠しきれず。
オリジナル原版さえカットしなければと、今さらながらに悔やまれる。

→「キングコング対ゴジラ」画像比較へ

DVDに収録の藤木悠と梶田興治のコメンタリーで語られているが、キングコングの著作権料が当時の金額で約8,000万円との事。現在の金額に換算すると、約9億〜10億円くらいであろうか。メル・ギブソン、シュワルツェネッガー、トム・クルーズ、ハリソン・フォードといったハリウッドの超A級クラスのギャラ相場は約25億円〜30億円。それから比べても名前を貸すだけで10億円というのは破格のギャラであろう。
キングコングといっても、実はただの大猿なのだが、やはり「キングコング対ゴジラ」でなくては映画のインパクトが違う。「ジャイアントゴリラ対ゴジラ」や「ゴロー対ゴジラ」では、歴代ゴジラ映画観客動員数No.1のヒットにはならなかったはずである。エメリッヒのUS版ゴジラが、イグアナドンではなくゴジラというネームバリューにこだわったのもうなずける話だ。

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VHS & LD GALLERY
●オリジナル復刻版 VHSビデオ
1985年6月1日
東宝<TG1153>
もはやオリジナル全長版は存在しないと思われていた中、某業者が保管していた貸出用16mmフィルムの中からオリジナル全長版が発見された。(当時のビデオ宣伝用カタログには「幻のフィルム発見で待望のビデオ化実現」と謳われている)

東宝は、カットされて失われていた部分の素材にその貸出用16mmフィルムを使い、短縮されていた原版をオリジナル全長版に復元。「キングコング対ゴジラ」オリジナル全長版がVHS&βビデオとしてここに初ソフト化された。

当時ようやく視聴する事ができたオリジナル全長版の「キンゴジ」には感激させられたが、貸出用16mmフィルムの褪色が激しくノイズだらけだったため、復元されたカット部分の画質が著しく劣るものだった。

シネスコというよりはビスタに近いサイズで収録。VHSのため解像度は劣るが、無理な色補正を施していないためだろうか、意外と発色は良い。
14,000円。今思えば、かなりの高額だが、主にレンタルビデオショップのマストアイテム商品でもあった。
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●東宝初盤LD オリジナル復元版
1986年11月21日 東宝<TL2064>
上記VHS&βビデオから約1年半後にリリースされたレーザーディスク盤。解説書封入。

■エラー回収版

ビデオ用の復元版マスターにはまだまだ改善の余地があると判断したのだろう、LD化に際し東宝は再度復元版マスターを作り直している。
しかし、初回出荷分は何故か編集途中のものがマスターになってしまい、リリース数日後に東宝により回収されている。これがいわゆるエラー回収版である。

色調補正をする前の段階のものが出回ったため、画質うんぬんという話はいえないが、上記発色のよいVHSビデオ版<TG1153>と比較すると全体的にかなり黄色い。
また、マニアの間では褪色した貸出用16mmフィルムに合わせるために画質を落とす前の映像なので、「チャンピオンまつり」短縮版35mmの部分の画質が下記正式復元版と比較して良い、といわれているが、特にそれほど良いとは思えない。

映像的には冒頭の地球の模型が回転する場面が二度繰り返され、「チャンピオンまつり」短縮版35mmの音楽はそのままで映像のみがオリジナル全長版に復元されている。
何故、編集途中のものがリリースされてしまったのかは謎だが、回収後それほどの日数を要せずして正式復元版LDが店頭に並んでいた事を考えると、おそらく復元作業はほぼ終了していた(または発売日に合わせて作業を終了させる予定であったかのどちらか)と思われ、バージョン管理を怠ったためのマスター違いによるものと推測する。
しばらくの間正式復元版は右上部に赤い小さな丸いシールを貼ってエラー回収盤と区別していたが、再プレス盤(ジャケット裏に税込・税抜表示有り)からシールはなくなった。

■正式復元版
上記エラー回収版と比較するとよくわかるが、色調を統一するために、画質の劣る復元されたカット部分(貸出用16mmフィルム)の色調が多少向上し、「チャンピオンまつり」短縮版35mmの黄色がかった映像が若干だが薄くなっている。

オープニングの東宝スコープマークが貸出用16mmフィルムの映像から35mmのきれいな映像(おそらく他の映画からの流用)に差替えられ、またエラー回収盤にあった画像切替時のコマ落ちも解消されている。

特にエラー回収版(と上記オリジナル復刻版VHSビデオ)では、サイドB面の冒頭、田崎潤演じる陸上自衛隊東部方面隊総監が記者団や科学者に対してゴジラ対策を説明するシーンの頭の一部「国連では、このままゴジラを放置しておく事は世界の破滅になる」の部分が欠けていたが、本正式復元版では予告編の映像を流用してつじつまを合わせている。
もっとも予告編の映像はNGまたは別テイク映像のため、本編に使われた映像とは役者の立ち位置等が微妙に違い、メモを走らせている記者の後にいた人物が急に消えてしまうなどの別の不具合が見られる。

またモノラル音声がミックスし直されているようで、ヒスノイズや音飛びなどが除去され音質も向上している。
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●東宝ニューマスター盤LD 完全復刻版
1991年11月1日 <TLL2183>
全編35ミリ素材を使用して新たに編集復元した完全復刻版。
(一応)ステレオバージョン。解説書封入、ジャケットビニールにシール付。
本編巻末に劇場予告編5種収録※東宝初盤DVD収録のものと同じ


LD再発にあたりネガ倉庫を丁寧に探した結果、カットされた35mmネガが見つかった。
1970年にオリジナル原版から切り離されたネガは廃棄されず、そのまま20数年間ひっそりと倉庫に眠っていたわけだが、噂によるとこのネガの保存状態がすこぶる良好で高画質だったといわれている。
そして、この発見されたネガを新たな素材として作り替えられたオリジナル全長版が完全復刻版となる。

復元されたカット部分の画質はオリジナル復元版で使われたノイズだらけの貸出用16mmフィルムとは雲泥の差。
欠落していたサイドB面の冒頭「国連では、このままゴジラを放置しておく事は世界の破滅になる」の部分もオリジナル版に戻されている。
しかし、新たに見つかった35mmネガ素材も、「チャンピオンまつり」短縮版35mm素材に色調を合わせるため、あえて画質を落とさざるをえなかったようで、やはり全体的に褪色したイメージは拭えない。

カットの切れ目の下部に、次のカットの上部が写るスプライス跡が多く見られるが、これは映像情報をフレームいっぱいまで入れようとしての事で、確かに下記東宝盤DVD<TDV-2599D>よりも情報量が多い。(技術的に難しいのだろうが、個人的にはやはりスプライス跡を見せないギリギリがよいのだが。)

また、カットされた35mmネガと同時に発見された多元磁気立体音響4chステレオ音源(35mmシネテープ)もデジタル音声トラックに収録されているが、L・R・センター・ウォールの4トラックのうちL・Rしか使われておらず、センターとウォールの音源が抜け落ちている。
聞こえるべき楽器の一部の音がこもったエコーのかかったような音になっていたり、東宝盤DVDの正規4chステレオ音源と聴き比べるとその違いがよくわかる。
これは当時の作業技師の理解不足によるもの。制作に関わったスタッフの中からも、これはおかしいという声が上がったがそのままリリースされてしまったようだ。
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●完全復刻版 VHS
1991年12月1日 東宝<TG4289>
完全復刻版のVHSビデオ版。
上記東宝ニューマスター盤LD<TLL2183>と映像内容は同じだが、LDに収録されていた劇場予告編は未収録。
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●ゴジラ激闘外伝
東宝チャンピオンまつり コレクションLD-BOX
東宝チャンピオンまつり版
1992年8月1日 東宝<TLL2190-1>
●1970年春期東宝チャンピオンまつり 1970年3月21日公開
●1977年度 東宝チャンピオンまつり 1977年3月19日公開
東宝チャンピオンまつり版「キングコング対ゴジラ」(74分版)。サイド2は貴重なCAV収録。


完全復刻版LDは全体的に映像が褪色したような印象だが、本チャンピオンまつり版LDは、色かぶりもなく綺麗。
完全復刻版と東宝チャンピオンまつり版の画質の差はテレシネ技術の差ではないかとも思える。聞いた話によると、東宝が最新のネガテレシネ技術を用いたのは、このLD-BOXがリリースされた頃のようなので、あながち間違いとも思えない。
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●KINGKONG VS. GODZILLA
米国版VHS<4120>
1987年 Goodtimes Home Video
アメリカ公開版。
下記米国盤DVD(05-81013)と映像内容は同じ。
オープニングのみシネスコサイズで、本編は左右カットのスタンダードサイズ収録90分版。
VHSレベルの映像なのでにじみやノイズも目立ち、比較にはならないが発色は良い。
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DVD GALLERY
●KINGKONG vs. GODZILLA
米国初盤DVD<05-81013>
1998年8月20日 Goodtimes Home Video
アメリカ公開版。コード1仕様(国内のプレイヤーでは再生不可)

シーンインデックス(チャプター)メニュー付、プロダクションノート(静止画文字情報)、英語音声、英語・スペイン語・フランス語字幕収録。
オープニングのみシネスコサイズで、本編は左右カットのスタンダードサイズ収録 90分41秒版。
スタンダードサイズ(テレビ放送サイズ)で収録されているので左右は切れているが、ゴジラやコングのアップなど、かなり映像が大きい。画質もそこそこ良いので、今となってはそれなりに貴重なものとなる。
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●東宝初盤DVD
2001年4月21日 <TDV-2599D>
スクイーズ仕様 本編96分54秒版。
チャプターメニュー、日本語字幕収録、オールカラー16P解説書封入


■音声
・日本語 4チャンネル磁気立体音響
・日本語 2001Remix5.1chサラウンド
・オーディオコメンタリー(本編助監督・梶田興治/藤木悠)
・BGMトラック 4チャンネル磁気立体音響
・BGMトラック モノラル


マスター自体は新盤LDリリースの際に作られた完全復刻版と同じ。復元した部分の違和感を解消するため、高度なデジタル加工処理を施したという事だが、ノイズ処理や発色をやや抑えめにして色調を統一しているに過ぎない。
ハイビジョン映像が主流となった今、もはやこのボケボケ画質は比較にならず。

日本語字幕も収録されているが差別用語の“土人”は“島民”、“酋長”は“族長”などと字幕表記が変更されている。
また新盤LDにあった画面下部のスプライス跡と画面左の黒い影を消すために、天地左右のトリミングが多めにとられ、若干だが黒帯幅が大きい。

新盤LDに収録されていたセンターとウォールの抜け落ちた4chステレオ音源は修正され、オリジナル音源として収録し直されている。
さらに擬似的ではあるが2001Remix5.1chサラウンド音響も収録。

また封入解説書に“全長版の音声は本DVDに収録した磁気立体音響しか現存しておりません”との記載があるが、磁気立体音響のシネテープは1991年に、カットされた35mmネガと同時に発見されたものだと思うが、初ソフト化となるVHS<TG1153>や初盤LD<TLL2183>に使われたオリジナル復刻版のモノラル音声はどこから持ってきたものだろうか?

■映像特典

●劇場予告編集5種(いずれもノンスクイーズ収録)

・予告編 ノースーパー※2分23秒
※東宝盤Blu-ray<TBR24331D>収録の劇場予告編-1(本編の音楽を使用したバージョン)のス−パー無し版
・予告編 英語版 ノースーパー※2分23秒
・予告編 モノクロ スタンダード※2分25秒
・予告篇 スーパー有り※2分35秒
※“過去の既存音楽を流用したバージョン”。巻末に「巨人の星大リーグボール」「アタックNo.1」「やさしいライオン」の静止画タイトル収録
・特報※1分24秒
●東宝俳優名鑑(57人キャスト紹介・静止画)
●劇場用印刷スチール&宣材物(静止画)ロビーカード10種、カラープレス、組み立て式小型スタンドPOP、東宝新聞(宣伝用)、ミニサイズアドレス帳、暑中見舞いはがき(30周年記念作品ラインナップ入り)、劇場上映記念ステッカー、カラーパンフレット(バヤリース提供のものB5版4つ折り小冊子。試写会等で配布された特殊宣材 )、関沢新一の手による続編脚本表紙、劇場宣伝心得帳表紙収録
●B倍10シートポスター紹介映像

1994年7月東京・池袋サンシャインシティ「大ゴジラ博」にて、「キングコング対ゴジラ」の日本映画史上最大のポスター約5m×3mを展示している様子を記録した映像※約2分
●東宝映画ソノシート「凄絶の大決斗!」(静止画+音声)
次回上映作品紹介アナウンスとして宣伝用に製作されたソノシート※約2分40秒
※分表示はいずれも実測
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●GODZILLA FINAL BOX-DVD
デジパック トールケース版
2005年4月22日
東宝<TDV15001D-4>
ゴジラシリーズ30枚組完全版DVDボックス内の「キングコング対ゴジラ」。
デジパック仕様のトールケース版。
本ボックスのみのオリジナルピクチャーディスク仕様だが、映像内容は特典映像含めて単品のジュエルケース版とまったく同じ。
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●SCHLACHTFEST DER GIGANTEN
ドイツ盤DVD<74528>
2001年10月1日
MAWA Film & Meiden
GODZILLA MONSTER COLLECTION VOL.3 「キングコング対ゴジラ」ドイツ版。
PAL方式・コード2、78分50秒版(PAL早回し版/ジャケット表記80分)
アメリカ公開版を所々カットしているドイツオリジナルの短縮編集版。


シネスコサイズの左右をややカットしたビスタサイズにて収録 ドイツ語吹替(モノ音声)版
一応チャプターで区切ってはいるが、チャプターメニューらしきものはなくメニュー上からのシーン選択はできない。
色が浅く、米国初盤DVD<05-81013>と比較しても画質的には見劣りする。
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●東宝特撮映画DVDコレクション No.8
付録DVD 「キングコング対ゴジラ」
2010年1月4日(月)
デアゴスティーニ・ジャパン

隔週刊にてリリースされたDVD付きマガジン「東宝特撮映画DVDコレクション」。

作品解説、怪獣図鑑、兵器図録、俳優名鑑、撮影秘話、資料館、川北紘一監督に訊くといった内容のA4変型マガジン(片面見開きポスター含む22ページ)に、DVDを付録としてつけたものとなる。

本編映像は東宝盤DVD(TDV-2599D)と同一マスターだが、特典映像類は未収録となる。
本編/シネスコ(2.35:1)スクイーズ収録、97分00秒完全復刻版 チャプターメニュー付
音声/日本語モノラルのみ
本DVDのみの特典映像として次号予告「空の大怪獸ラドン」オリジナル劇場予告編(3分26秒)、本DVD付マガジンシリーズガイド&定期購読のご案内(6分08秒)収録

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●KING KONG VS GODZILLA
KING KONG ESCAPES
カップリング版
米国再発盤DVD<18706>
2005年11月29日
UNIVERSAL STUDIOS
HOME ENTERTAINMENT
アメリカ公開版。チャプターメニュー付、コード1(※国内のプレイヤーでは再生不可)
アメリカ公開版初のシネスコスクイーズ収録でのリリース。
英語音声、英語(難聴者向)・スペイン語・フランス語字幕収録


おそらくオリジナルネガからのDVD化であろうが、褪色したような黄色っぽい映像の国内盤DVDとは比べものにならない程きれい。
全体に寒色系で、解像度も高い。
特に、ファロ島での大ダコ対コング、東北本線を襲うゴジラなどの夜景シーンが、昼か夕方かと思えるほど明るく細部までよく見える、
海外版ではあるが、キングコングのごつごつとした顔やゴジラの着ぐるみの質感など一見の価値あり。
(「キングコング対ゴジラ」画像比較へ→)

ジョン・べック製作、アメリカ版監督トーマス・モンゴメリー
マイケル・キース演じるニューヨークの国連レポーター エリック・カーターの報告によりキングコングとゴジラの闘いが進行していくというアメリカ編集版。
「地球防衛軍」の宇宙ステーションや土砂崩れや洪水といった特撮シーンのライブフィルムも流用。

メインタイトル曲は1951年のユニバーサル映画"THE GOLDEN HORDE 成吉思汗"(ハンス・J・サルター作曲)、ファロ島での大ダコ対コング、ラストの対決シーンなどでは同じくユニバーサル映画"CREATURE FROM THE BLACK LAGOON 大アマゾンの半魚人"(1954年)のテーマ曲などが使われている。その他、伊福部昭の音楽はほとんどユニバーサル映画のストック音楽に差し替えられているが、赤い汁を飲んで眠ったコングに島民が捧げる祈りの歌「眠れる魔神(M15)」などはそのまま流れる。

海外版シーンで、東京からのレポーター、オームラ・ユタカ(ジェームス八木)が見せる日本の新聞は「パンシロン」「静かなドン」「あじかげん」などが大見出しのスゴイ新聞。大真面目なのがよけい笑える。
ちなみに 「怪獣王ゴジラ」でも大戸島の島民のハッピにも「ルシイルアンダソン」と書いてあったが…。

キングコングの本家アメリカでは、キングコングがコントにでてくるぬいぐるみのような猿なので、大ダコの登場シーン以外は評判が悪い。オリジナル日本版のようなコミカルな雰囲気が無くなっているのが残念。(「キンゴジ」のポイントはコミカルさなのだが…)。
アメリカ公開版のラストはコングのみの咆哮で終わり、引き分けというよりはコングに分があったような印象を与える。

ちなみに「キングコングの逆襲」海外編集版とのカップリング版でのリリース(※別パッケージ)だが、「キングコングの逆襲」はおそらくアメリカではLD・DVD含めて初リリースと思われる。
→「キングコング対ゴジラ」画像比較へ
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DIE RUCKKEHR DES KING KONG [KAIJU CLASSICS]
ドイツ再発盤DVD(2枚組) スチールブック仕様
2013年3月27日
ANOLIS ENTERTAINMENT<ACE014>
PAL方式・コード2 国内のプレイヤーでは再生不可。
貴重なドイツ版ポスター、ロビーカード等が掲載された20ページカラーブックレット封入。

ドイツ公開版、アメリカ公開版。そして東宝の完全復刻版の3本を収録。特典映像も満載。
メタルケース(スチールブック)に収納されたANOLIS ENTERTAINMENT[KAIJU CLASSICS]シリーズ ドイツ盤DVD。


■ディスク-1
●"Die Ruckkehr des KING KONG"ドイツ公開版「キングコング対ゴジラ」

本編冒頭に"AVIS FILM und Dieter WAHL Film zeigen"とのカンパニークレジットが入るドイツ公開版シネスコスクイーズ収録。
アメリカ公開版を所々カットしたドイツ公開版。
本編映像は上記米国再発盤DVD<18706>と同じマスターのようなので、本編冒頭のドイツ公開版カンパニークレジットを含めたオープニングクレジットタイトル部分を差し替えるなどイタリア公開版として独自に編集を施したものと思われる。

本編78分48秒版 メインメニュー、ドイツ公開版メニュー、ドイツ公開版チャプターメニュー付
−ドイツ語吹替ドルビーデジタル2.0ch音声
−音声はドイツ語のみだが音楽は米国公開版音楽と日本公開版音楽(伊福部昭)のどちらかを選択可能。


・特典映像
−ドイツ版劇場用予告編(1分43秒)※スクイーズ収録

国内版劇場予告編にドイツ語吹替&ドイツ語文字スーパーを入れたものとなる。
−ドイツ公開時の貴重な宣材用プレスシート静止画収録
※静止画によるスライドショーとなり、文字情報を拡大表示するのでDVD画質でも視認できる。(といってもドイツ語なのでよくわからない)
−ドイツ公開版ポスター、ドイツ版ロビーカード、ドイツ版ビデオジャケット、ドイツ版スーパー8mmフィルムといったグッズの静止画情報多数収録(8mmフィルムの動画はディスク-2に収収録)。

●"KING KONG vs. GODZILLA" 米国公開版「キングコング対ゴジラ」
上記米国再発盤DVD<18706>と同一マスターとなる。よって画質は良い。
国内オリジナル全長版からカットされていた部分の映像が含まれている海外版。

本編87分04秒版収録 メインメニュー、米国公開版メニュー、米国公開版チャプターメニュー付
−ドイツ語吹替音声 ※現存するドイツ語吹替音声(劇場公開版?)を使用しているようで吹替音声の存在しないシーンは自動的にドイツ語字幕となる
−英語吹替音声 ※ドイツ語字幕収録(ON・OFF可)


・特典映像
−Bodo Traber & Jorg Buttgereit(ユルグ・ブットゲライト) 両氏によるオーディコメンタリー収録

※ユルグ・ブットゲライトは「ネクロマンティック」(1987年ドイツ)の監督

■ディスク-2<特典映像ディスク>
−国内公開版(完全復刻版)収録 本編92分54秒(早回し版)
シネスコスクイーズ収録 日本語オリジナル音声 ドイツ語字幕収録 チャプター付(メニュー無し)
※やや黒が強いがマスターは完全復刻版と同じもののようだ。

−国内オリジナル劇場予告篇 ※2分37秒版 一応スクイーズ収録
“過去の既存音楽を流用したバージョン”。巻末に「巨人の星大リーグボール」「アタックNo.1」「やさしいライオン」のタイトル文字も収録
上記東宝初盤DVD<TDV-2599D>、下記東宝盤Blu-ray<TBR24331D>に収録されているものと同じ。

−特報 ※1分24秒 上記東宝初盤DVD<TDV-2599D>に収録されているものと同じだがこちらは一応スクイーズ。

−"Die Ruckkehr des KING KONG"ドイツ語版スーパー8mmフィルム
50分24秒版収録 ※ドイツ公開版(ドイツ語音声)をさらに短縮したもの。
古い8mmフィルムなので画質どうこうのレベルにはない。むしろよく残っていたものだと感心する。
ドイツにもモンスターマニアというかコレクターがたくさんいるのだろう。

−"Het monster van fao eiland"オランダ版スーパー8mmフィルム-1
15分52秒版収録 ※英語音声にオランダ語字幕が収録された8mmフィルム<その1>
主にファロ島での大ダコ対キングコングのシーンをメインにフューチャーした8mmフィルム。

−"GODZILLA"オランダ版スーパー8mmフィルム-2
14分35秒版収録 ※英語音声にオランダ語字幕が収録された8mmフィルム<その2>
東北本線を襲うゴジラや、埋没作戦、高圧電流作戦など自衛隊のゴジラ対策をメインにフューチャーした8mmフィルム。

−スペイン版宣材用プレスシート静止画収録
※ドイツ語版と同じように静止画によるスライドショーとなり、文字情報を拡大表示するのでDVD画質でも視認できる。


−海外各国ポスター(日本含む)、海外版各種ロビーカード、国内版宣伝用ロゴ・イラスト集、海外宣伝用スチール集、海外版ビデオジャケット、フィギュア、ウィリス・オブライエンによるキングコングのスケッチ、その他メイキング含むスチール集
※どれも貴重なものばかりだが、中でもウィリス・オブライエンによるFRANKENSTEIN'S CREATIONという毛のないキングコングのような怪物と、そのFRANKENSTEIN'S CREATIONとキングコングが戦っているカラースケッチ画が凄い。
これこそがキングコングをカラー作品でリメイクさせる事を目的とした「キングコング対フランケンシュタインの怪物」という映画の企画原案ではないだろうか。この企画があったからこそ「キングコング対ゴジラ」、さらには「フランケンシュタイン対地底怪獣」が作られる事となったのだ。(※詳細はこちら→)

-DVD制作クレジット
●20ページブックレット表紙・表4 ●「キングコング対フランケンシュタインの怪物」スケッチ画
 
※アメリカ版ポスター ※ドイツ版ポスター ※イタリア版ポスター ※フランス版ポスター
※イギリス版ポスター ※イタリア版ポスター ※ドイツ版ロビーカード
貴重なドイツ版ポスター、ロビーカード等が掲載された20ページカラーブックレット封入。
海外版は完全にキングコングが主役の扱いとなっている。
イタリア版タイトルは"IL TRIONFO DI KING KONG"「キングコングの勝利」
ドイツ版タイトルは"DIE RuCKKEHR DES KING KONG" 「帰ってきたキングコング」となる。
→海外版タイトルはこちら
※ドイツ版ロビーカード ※ドイツ版ロビーカード

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●KING KONG VS. GODZILLA
DIE RUCKKEHR DES KING KONG
ドイツ盤DVD
2013年4月12日
DYNASTY FILM<DYN009-9>
PAL方式・コード2 国内のプレイヤーでは再生不可。
上記スチールブック仕様ドイツ盤DVD<ACE014>に収録されている米国公開版"KING KONG VS. GODZILLA"のみ収録。


メインメニュー、チャプターメニュー付 16ページカラーブックレット封入(※裏面のイラストはフランス版ポスターより)。

■特典映像
−音声はドイツ語のみだが、音楽は米国公開版音楽と日本公開版音楽(伊福部昭)のどちらかを選択可能。

※上記スチールブック仕様ドイツ盤DVD<ACE014>ではイタリア公開短縮版のみで選択できる機能だったが、本盤ではアメリカ公開版の映像に伊福部昭の音楽をかぶせて楽しむ事ができる。

−ドイツ版劇場用予告編(1分42秒)※スクイーズ収録

国内版劇場予告編にドイツ語吹替&ドイツ語文字スーパーを入れた上記スチールブック仕様ドイツ盤DVD<ACE014>に収録されているものと同じ。

−アメリカ公開版劇場予告編(2分24秒)※一応スクイーズ収録
画質はかなり悪いがアメリカ公開版劇場予告編収録。
※予告編の映像は、国内怪獣映画の海外版予告編が多数収録されている米国盤DVD"ALL MONSTER ATTACK!"(モンスター映画予告編集)に収録されているものと同じ。
ちなみに「懐かしのホラー映画予告篇集カミング・スーンLD」に収録されている「キングコング対ゴジラ」の海外版予告編は約1分の特報Teaserとなる。

−国内オリジナル劇場予告篇 1 ※2分24秒 一応スクイーズ収録
下記東宝盤Blu-ray<TBR24331D>収録のオリジナル劇場予告編-1(本編の音楽を使用したバージョン・スーパー有り)と同じ。

−国内オリジナル劇場予告篇 2 ※2分27秒 スタンダードサイズ収録
上記東宝初盤DVD<TDV-2599D>に収録されているモノクロスタンダード予告編と同じ。

−イタリア版ロビーカード16種収録
上記スチールブック仕様ドイツ盤DVD<ACE014>に収録されいるものと同じ

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Blu-ray GALLERY
●KING KONG VS GODZILLA
米国盤Blu-ray<61131623>
2014年4月1日
UNIVERSAL STUDIOS
HOME ENTERTAINMENT
1080p High-Def Widescreen 2.35:1、英語DTS-HD MasterAudio 2.0 Mono音声、難聴者向け英語・フランス語字幕収録。
ポップアップメニュー付(メインメニュー無)、アメリカ公開版90分48秒収録。
国内のプレイヤーでも視聴可能なコードALL(ABC)。
米国再発盤DVD<18706>同様、予告編等の特典映像は未収録。


上記高画質米国再発盤DVD<18706>同メーカーUNIVERSAL STUDIOSよりリリースされたブルーレイ盤。
アメリカ公開改変版とはいえ、高画質だった米国再発盤DVD<18706>がHD画質となり、さらに精細になった。
シーンによってはノイズのようなフィルムグレインが盛大に現れ、フィルム傷や汚れも目立つ。ほとんどレストア処理を施していないようだ。

DVDでは昼間のように明るかったナイトシーンは、いくぶん補正されているようだが、それでも大ダコ対キングコングなど、昼間のように明るいシーンがさらに鮮明になった。
コングとゴジラの着ぐるみ、細部まで緻密に見える驚異のミニチュアワーク、セットの様子、バレバレのマットアートなどフィルムに刻まれていた情報を忠実に再現したHD画質。
映画的にどうかという問題はあるが、視認性という点では他のどのソフトよりも優れていて、資料的価値は高いと思う。
→「キングコング対ゴジラ」画像比較へ
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●東宝盤Blu-ray
2014年7月16日
<TBR24331D>
初回限定ホログラムスリーブ仕様
60周年記念ロゴステッカー封入
映像/本編97分01秒版 シネスコサイズ(2.35:1) 1080p High-Def MPEG-4 AVC 2層(BD50GB)
音声/(1)モノラル リニアPCM (2)4.0ch 磁気立体音響 DTS-HD Master Audio (3)5.1ch 2001Remix DTS-HD Master Audio (4)4.0ch BGM DTS-HD Master Audio (5)オーディオ・コメンタリー(ドルビー・デジタル)
字幕/日本語字幕収録
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映画館で観たチャンピオンまつり版「キングコング対ゴジラ」、同じく「モスラ対ゴジラ」はこういう黄色がかった映像だったような記憶がある。
これこそが東宝総天然色カラーの色合いだったかもしれない。

北方軍事基地を破壊するゴジラ、大ダコ対キングコング、東北本線を襲うゴジラ、コングとの那須高原での対峙、埋没作戦、100万V作戦、コング東京に現わる、あたりまでは良い感じだが、富士山麓から熱海城の決戦になってくると、寒色系の色が抜けた赤茶けた(いわゆるセピア色)映像となってしまう。

もちろんユニバーサル「ジョーズ」ブルーレイ版のように、昨今のデジタル技術をもってすれば、もっと自然な色調に補正出来たはずだが、現状はこの赤茶けた色でリリースされている。

しかし、そうはいってもそこはブルーレイのHD高画質。
過去に国内リリースされたどのソフトよりも鮮明で、4Kテレビで観ても高精細な映像が堪能できる。上記米国盤ブルーレイ<61131623>と比較すると若干コントラストが強い分、シーンによっては影の部分に黒ツブレが見られるが、濃淡のある東宝総天然色カラーには懐かしささえ覚える。

本ブルーレイ用のHDマスターには、欠落部分を補うための素材として米国盤ブルーレイ<61131623>ユニバーサルスタジオ(海外公開版)の素材も使われているため、米国盤との画質の違いもよくわかる。(※詳細は下記本編検証参照→)
そして、特典映像には「チャンピオンまつり版」がようやく再収録された。

■チャンピオンまつり版について
本編に使われた「チャンピオンまつり」短縮版部分の素材と基本的には同じもののため、富士山麓から熱海城の決戦あたりになると赤茶けた色になる。
解像度の差は別として、1992年「チャンピオンまつり版LD」<TLL2190-1>の時の映像は色かぶりも無く、それほど褪色した様子も見られなかった。画質の傾向はむしろ米国盤ブルーレイ<61131623>に近い。

ソフト化の流れをまとめると、
(1)1970年オリジナル全長版フィルムから切られたネガが1991年に倉庫で見つかる
(2)1991年「発見されたネガ」と「チャンピオンまつり版」のフィルムを使って完全復刻版マスターが作られ、新盤LDとしてリリース(これは後のDVD用のマスターにも流用される)。
(3)1992年画質の良い「チャンピオンまつり版」LDがリリースされる。

ここで問題となるのが、(2)と(3)のLDで使われた「チャンピオンまつり」短縮版部分の画質に差がある事。
1970年にオリジナル原版から切り離されたネガが1991年に倉庫で見つかった時に「チャンピオンまつり版」よりも保存状態が良く高画質だったが酷使されていた「チャンピオンまつり版」のフィルムに合わせて画質を落としたといわれているが、1992年に画質のよい「チャンピオンまつり版」LDがリリースされている事を考えると、酷使された「チャンピオンまつり版」のフィルムという説明がつかない。

普通に考えれば、1991年の新盤LDリリースの際に作られた完全復刻版マスターの「チャンピオンまつり」部分のテレシネ技術が、1992年に作られた「チャンピオンまつり版LD」としてリリースされたテレシネ技術より劣っていたという事になる。
(あるいはポジとネガというまったく別の物を使用していた可能性もある。)

そして1992年、画質の良い「チャンピオンまつり版」LDがリリースされ、「チャンピオンまつり」短縮版35mmネガはひとまずその役目を終えるのだ。(2001年東宝初盤DVDリリースの際も35mmネガはスルーされている。)

さて、時代はハイビジョン映像となり、2008年日本映画専門チャンネルにて再びHD画質化され(東宝がオリジナルネガを貸し出すことはありえないので複製からのHD化と思われる)、いよいよ2014年ブルーレイ盤リリースの時が来る。
1992年の「チャンピオンまつり版LD」リリースから待つ事22年。
ここで当然、1992年「チャンピオンまつり版LD」短縮版35mmオリジナルネガの再登場という事になるわけだが、映画会社にとって最も大切な資産であるネガフィルムをここまで変色するほど放っておいたとは考えにくく、やはりHDテレシネ作業中に何らかの不具合が発生したか、新しい素材を使用したかのどちらかとなるだろう。

実際、別工程で作業したと思われる2014年7月20日(日)日本映画専門CH「史上最高画質!ゴジラ4Kプロジェクト」にて放映された4Kスキャニングリマスター2Kダウンコンバート(ハイビジョン画質)による45秒ほどのダイジェスト版「キングコング対ゴジラ」は、本ブルーレイ版とはまさに別物の凄まじい高画質だった(もちろんまったく赤茶けていない)。

いずれにせよ、その明確な答えは次回ゴジラ4Kプロジェクトのリリースまで待たなければならないようだ。
ただ一つ言えるのは、1992年「チャンピオンまつり版LD」、2008年「日本映画専門CH ハイビジョン放送版」、2014年「東宝ブルーレイ版」。特に富士山麓から熱海城の決戦シーンのキャプチャーを時系列に並べてみると、その画質の違いは誰の目にも明らかだという事だ。
→「キングコング対ゴジラ」画像比較へ
■映像特典
●特報 (HDブローアップ)※1分29秒
●劇場予告
・オリジナル劇場予告編-1(スーパー有り・HD画質としては初収録)※2分25秒
※本編の音楽を使用したバージョン。立体音響が整備された劇場用のものと思われる。【ステレオ音声版】
※東宝初盤DVD<TDV-2599D>に収録されていた劇場予告編のうち「予告編 ノースーパー」にスーパーを付けて収録したもの。
・オリジナル劇場予告編-2(HD画質としては初収録)※2分25秒
※本編使用の音楽ではなく「モスラ」「妖星ゴラス」「ゴジラ」「大怪獣バラン」「地球防衛軍」といった過去の既存音楽を流用して作られたバージョン。
巻末に「巨人の星大リーグボール」「アタックNo.1」「やさしいライオン」のタイトルを追加して1970年春休み東宝チャンピオンまつり版用としても使われたが、実際に作られて上映されたのは1962年の初公開時のようだ。東宝初盤DVDはノンスクイーズ収録だったが映像的には同じ【モノラル音声版】
・英語版劇場予告(ノースーパー)SD画質※2分27秒
※「モノクロ スタンダード(予告編)」は未収録。

●チャンピオンまつり版本編 (HD画質)
本編73分36秒収録 モノラル音声版 チャプター付。
完全シネスコサイズ(2.35:1)にてHD画質初収録。※LDは若干映像を縦長にしたビスタサイズ(ノンスクイーズ)にて収録。
※映像内容は上記「チャンピオンまつり版について」参照→

●世紀の大決闘!キングコング対ゴジラ 村瀬継蔵(HD画質)※20分24秒 2014年収録
東宝特撮の怪獣造形に携わったマニアには神のような御大 特殊美術造型 村瀬継蔵氏による「キンゴジ」メイキング秘話。貴重なスチール満載のインタビューだ。
(村瀬氏は「大怪獣バラン」DVDの音声解説や「地球最大の決戦」「北京原人の逆襲」収録のメイキング・8mmフィルムの所有者でもある。)
・造形スタッフの役割
渡辺明、利光貞三、八木勘寿・康栄兄弟など東宝特撮初期のそうそうたる名前が並ぶ。
・ゴジラの表皮の作り方
特撮映画史に残るキンゴジの皮膚は、パートのおばちゃん達が井戸端会議をしながらウレタンをむしったものだった。
・ゴジラの眼の材質
初代ゴジラの目玉は木工製。キンゴジは塩ビの板を押し球体にしたもの。
・ゴジラの歯、爪の材質
キンゴジの歯・爪・背ビレの芯には金網が入っていただけ。そのため、ぶつかったりすると折れ曲がって弱かった。「特撮未使用フィルム」では特急つがるを襲ったゴジラの爪がグニャと曲がるNGシーンもあった。
・樹脂素材の導入
そこで「妖星ゴラス」のマグマの牙で初めて樹脂素材が使われ、次作「モスゴジ」の爪や歯も樹脂素材となった。
・ぬいぐるみに組み込まれたメカニズム
動く目玉、口の開閉。生物感をだすためのギミックにより、代々重たくなるゴジラの頭部。
・手塚勝己 中島春雄 二人のゴジラ
なで肩の中島春雄はゴジラの体形にフィットした。以降ゴジラは中島春雄の当り役となる。
・キングコングの造形について
コングの体毛はヤクの毛といわれているが、実はヤギの毛?。。。
・キングコングの腕
木材で作ったマジックハンドのような長い腕。これぞアナログ特撮、苦労の後がしのばれる。
・2体の怪獣を扱う苦労
キングコングになりきっていたのが、東宝名バイプレーヤーでもあった広瀬正一。
・「キングコング対ゴジラ」への思い
この仕事を辞めようと思った時もあったが、八木勘寿氏に子供達に夢や喜びを与える仕事だと悟らされ、思い直した事もあるという村瀬氏。ロマンチストなのだ。

●熱海城のすべて(HD画質)※16分01秒
キングコングとゴジラの戦いに巻き込まれて破壊される熱海城を紹介するドキュメント。
本編映像である熱海城の決戦シーンが一部流れるが、何故か赤茶けていない。(色調補正する前の映像か?それとも別物?)

●1994年「大ゴジラ博」※東宝初盤DVD収録と同内容
●次回上映作品紹介アナウンス ※東宝初盤DVD収録と同内容
●劇中新聞(HD画質)
本編で使われた"ゴジラ復活す"の毎朝新聞、"ゴジラ来襲は確実"の関東新報、"怪獣キングコング 南海ファロ島で捕える"の東都日報といった新聞紙面の小道具がHD画質の静止画で収録。
文字まで読める精細さだが、もちろん記事内容は当てこみのダミー。どうせ読めないからという理由だろうが、当時の小道具さんもハイビジョン映像の時代が来て、まさかブルーレイというパッケージソフトの特典映像に収録されるとは夢にも思っていなかっただろう。
●劇場パンフレット(HD画質)
1962年8月初公開時の劇場プログラムをHD画質の静止画で収録。小さな文字まで読めるが、広告スペースはボカシ入り。
※東宝初盤DVDに収録されていた劇場用印刷スチール&宣材物(静止画)は未収録。
●オーディオ・コメンタリー収録(本編助監督・梶田興治/藤木悠)
※東宝初盤DVD収録と同内容

※「東宝俳優名鑑(57人キャスト紹介・静止画)」「劇場用印刷スチール&宣材物(静止画)」は未収録となる。
※解説書未封入


4.0ch 磁気立体音響の重低音と音の拡がりは、モノラル音声では感じられないスペクタクル感だが、本ブルーレイ盤音声には東宝初盤LD オリジナル復元版<TL2064>以来となるモノラル音声が収録された。
これがもし1962年の初上映時のモノラル音源だったら素晴らしいものになるのだが。

東宝初盤DVD<TDV-2599D>封入の解説書には“全長版の音声は本DVDに収録した磁気立体音響しか現存しておりません”との記載があったが、1983年リリース下記「完全収録版 キングコング対ゴジラ<ドラマ編>」2枚組アナログレコード(K18G 7158〜9)のモノラル音声と、上記東宝初盤LD<TLL2183>モノラル音声は、実は磁気立体音響が倉庫で発見される前から存在していた4トラックのシネテープ素材からモノラル音声へトラックダウンされたものだったのだろうか?

そのあたりの経緯も本編収録映像の説明と合わせて解説して欲しい所だった。
東宝ブルーレイリリースに伴い、新たなるHDマスターが作成された「キングコング対ゴジラ」。
オリジナル全長版(98分)を復元すべく今回新たに使われた素材は下記4種類と見受けられる。

(1)オリジナル全長版をカットして作られた「チャンピオンまつり版HD」74分短縮版
(2)1991年にネガ倉庫で見つかったオリジナル全長版からカットされた「35mm部分ネガHD」
(3)1991年再発盤LDリリースの際に作られ、2001年デジタル加工処理を施して東宝盤DVDに流用された完全復刻版マスター「アプコン」
(4)海外公開用に編集されたユニバーサルピクチャーズ「アメリカ公開版HD」

過去にリリースされた「オリジナル復元版」「チャンピオンまつり版」「東宝DVD版」「アメリカ公開版」「日本映画専門CH版」それぞれの映像を元に今回のブルーレイ版本編97分01秒の主要シーンを下記に検証してみた。
・00:00:00〜00:01:38
"創立30周年記念映画""TOHO東宝SCOPE表記"。クレジットタイトルからオープニングクレジット終了まではフルHDムービー。
・00:01:39〜00:04:14
回る地球の模型〜"世界驚異シリーズ"を観る多胡部長と宣伝部員とのやりとり、潜航するシーホーク号までは「チャンピオンまつり版HD」と「アプコン」を混在して流用。国内盤DVDとほぼ同じ処理となる。
・00:04:23〜00:05:10
シーホーク号艦内の様子は高画質「アメリカ公開版HD」を流用。(それにしてもシーホーク号の艦長役ダグラス・フェーンの演技には脱力を覚える。どうにかならなかったものか)
・00:05:11〜00:06:55
続く「ガイガー反応あり」と振り向くシーホーク号乗組員から、テレビ局の生スタジオCMにて桜井がドラムを叩くシーンは「チャンピオンまつり版HD」。上記高画質「アメリカ公開版HD」と「チャンピオンまつり版HD」が繋がれているシーホーク号艦内の様子は、その画質の差がよくわかるシーンでもある。
・00:06:56〜00:08:51
古江と桜井、多胡部長を前に牧岡博士が赤い実ファロラクトンの説明をするシーンは「アメリカ公開版HD」。「完全復刻版」では牧岡博士が地図を指しながらファロ島の説明をするシーンの途中から「東宝チャンピオンまつり版」に切り替えていたが、「アメリカ公開版HD」が流用できた事により、このパシフィック製薬会議室でのシークエンスはすべてHD画質となった。
途中「チャンピオンまつり版HD」に映像が戻るが、多胡部長が「この試合には負けられんよ」と言って立ち上がるシーンからは再び「アメリカ公開版HD」に切り替わる。シーホーク号艦内の様子と同じように画質の差がよくわかる。
・00:08:56〜00:09:17
帰ってきた桜井が、家に妹のふみ子がいない事に怒るシーンは「アプコン」のまま。
・00:11:41〜00:12:12
再びシーホーク号艦内は「アメリカ公開版HD」。
・00:12:12〜00:12:12
"世界驚異シリーズ"海外取材班出発パーティのシーンはほぼ東宝盤DVDと同じ「東宝チャンピオンまつり版HD」と「アプコン」の混在。本シークエンスの冒頭数秒と、ふみ子とたみ江が現れ古江と桜井と藤田の心配をするシーンはまるごと「アプコン」のまま。
・00:13:52〜00:13:56
海外取材班出発パーティのシークエンス最後のカット、多胡部長が大林に向かって「重大ニュースはここだ これ以上のニュースはない!」と怒鳴るシーンは「アプコン」のまま。
このシーンを最後に「アプコン」はなくなる。
※ちなみに「アプコン」のままのシーンは、現状「チャンピオンまつり版」「35mm部分ネガ」「アメリカ公開版」のどれにも存在しない失われたシーンとなる。
・00:17:40〜
桜井と古江がファロ島へ上陸してからの一連のシークエンスで欠落した部分を補っているのが「35mm部分ネガHD」と思われる。
桜井が「巨大なる魔神」の正体を雷と勘違いするシーンなどは、「チャンピオンまつり版HD」よりも「35mm部分ネガHD」の方が画質がよい。これは1970年にオリジナル原版から切り離された状態のまま保存されていたネガの状態がよかったという情報を多少なりとも裏付けるものとなる。
・00:25:26〜
アメリカの救難航空隊が、行方不明になったシーホーク号をヘリで探すシーンの一部は「35mm部分ネガHD」のようだ。
・00:28:14〜
重沢博士が車に乗り込み、ゴジラは帰巣本能から日本へ戻ってくると記者たちに説明するシーンは「35mm部分ネガHD」。このシークエンスもすべてHD画質となる。
・00:50:31〜
東北本線を襲うゴジラ。この夜のシークエンスは米国再発盤DVDでは昼のシーンと思えるほど明るく、細部までよく視認できるメリットがあったが、本ブルーレイ版ではしっかりと暗い。フィルムグレインが盛大にでるが、裏を返せば「チャンピオンまつり版」をノイズリダクションなどをかけず、フィルム忠実にHD化しているという事だろう。
・00:55:21〜
おなじみ田崎潤演じる陸上自衛隊東部方面隊総監がゴジラ対策会議において「国連では、このままゴジラを放置しておく事は世界の破滅になる」と発言するシーン。「35mm部分ネガHD」から復元されているようでコントラストは強いが、それほど褪色しているという印象はない。以降のシーンでもすべての欠落部分を「35mm部分ネガHD」で補っていると思われ、ほぼ全編HD画質となる。
・01:21:13〜01:23:37
キングコング輸送作戦のシークエンスは「35mm部分ネガHD」を使ってまるごとHD画質にグレードアップされている。作業している自衛隊員のアニメーションが雑で、自衛隊員役のエキストラが走りながらうっすらと笑みを浮かべている様子もわかる。米国盤ブルーレイでもこのシーンは収録されているが、映像はかなり青っぽい。
・01:25:12〜
富士山麓での決戦あたりから赤茶けた映像が特に強く感じられるようになるが、「35mm部分ネガHD」で補っていると思われるシーンも褪色した「チャンピオンまつり版」本編に色調を合わせているようにも見える。ただ、01:28:57〜倒れたコングをみてパッコンパッコンと得意のポーズをとるゴジラ、01:29:50〜 コングにドロップキックをあびせるゴジラのモデルアニメーションなどは「35mm部分ネガHD」となり、数秒だがそれほど赤茶けた感じは受けない。
この他にも細部の修正があるようだが、まずはおおまかなシーンのみ。
→「キングコング対ゴジラ」画像比較へ
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HV Broadcast
●日本映画専門CH ハイビジョン版
2008年10月27日(月)放送
本編放送前に“これから放送いたします「キングコング対ゴジラ」の映像の一部は、フィルム原版が現存しない為、現存する最も良好なDVDマスターのアップコンバート映像で補完しています。”とのコメントが入る。
フィルム原版が現存しない映像の一部というのはカットされていた35mmネガ部分の事だと思うが、現存する映像(短縮版35mmチャンピオンまつり版)部分はきちんとフィルム(複製?)からハイビジョン化している。

ただし、多胡部長(有島一郎)が部下の大林(堺左千夫)に宣伝の本義を説くシーンや、牧岡博士(松村達雄)が地図を指しながらファロ島の説明をするシーンなど、映像の途中で画面が切り替わる部分はそのままDVDマスターのアップコンバート映像で済ませ、完全に画面が切り替わってからハイビジョン映像化しているようだ。
さすがに映像の途中から1コマずつ繋ぐという作業は出来なかったと思われる。

全体的に色が浅いというか薄いというか、平板で落ち着いた映像だがDVDマスターのアプコン部分が多く、その画質差が大きいのが難点。

なお同じく10月25日(土)には「キングコング対ゴジラ」の劇場予告編(※2分23秒)もハイビジョン映像にて放送された。
映像的には、東宝初盤DVD<TDV-2599D>の“予告篇スーパー有り”、東宝盤Blu-ray<TBR24331D>のオリジナル劇場予告編-2“過去の既存音楽を流用したバージョン”と同じ映像だが、 巻末の「巨人の星大リーグボール」「アタックNo.1」「やさしいライオン」の静止画タイトル文字は削除されている。
→「キングコング対ゴジラ」画像比較へ
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SOUNDTRACK GALLERY
●完全収録盤 キングコング対ゴジラ<ドラマ編>
アナログ盤 2枚組
ノーカット オリジナル・サウンドトラック【モノラル音声】
1983年 キングレコード<K18G 7158〜9>
オリジナル映画ポスター付(初回特典)
東宝に保存されていたという「キングコング対ゴジラ」オリジナル全長版の音声シネテープ(音楽、セリフ、SEの音のみのテープ)から起こされた完全収録ドラマ編レコード。
当時、オリジナル全長版を体験できる唯一のソフトだった。

モノラル音声収録盤だが、このシネテープ素材が4トラックだったのかモノラル音声だったのかどうかは、解説書にも記載がないので不明。1985年に初めてリリースされたオリジナル復刻版VHSビデオに使われたモノラル音声はこの素材を使用したものと思われる。

ジャケット中面には名場面集+欠番シーン・貴重な撮影スナップ、細かいフォト・ストーリーが掲載された解説書付。
初回特典として340mm×730mmサイズオリジナル映画ポスター封入。
ジャケットがシルエットなのはキングコングの著作権対応か?
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●ゴジラ生誕40周年記念 ゴジラ大全集3
「キングコング対ゴジラ」
オリジナル・サウンドトラック
1993年12月22日
東芝EMIユーメックス<TYCY-5347>
モノラル版だが、1991年にカットされた35mmネガと同時に発見された4トラック磁気立体音響の35mmシネテープからトラックダウンした音源を使用しているため、L・R・センター・ウォールの4トラックのうちのL・Rしか使われていない(詳細は東宝ニューマスター盤LD<TLL2183>完全復刻版参照)。
そのため下記パーフェクト・コレクション「キングコング対ゴジラ」モノラル版と聴き比べるとあきらかに音の拡がりがなく、こもったような音となる。

別作品からの流用曲トラック41「アパート室内BGM」(藤田とふみ子)とトラック42「トランジスタ・ラジオBGM」(南の島のお話)は、本作「キンゴジ」用にダビングされた音源をそのまま使用しているが、下記パーフェクト・コレクション「キングコング対ゴジラ」ステレオ版ボーナストラックに収録されているものは「キンゴジ」からのダビング音源ではなく、元となった「手錠をかけろ」「顔役と爆弾娘」からのオリジナル音源を使用している。
「キンゴジ」に使用されたそのままの音源という事であれば、こちらの方がオリジナルに近いようにも感じる。

ちなみに当初の撮影台本では、ファロ島でトランジスタ・ラジオから流れる曲は「南の島のお話」ではなく、植木等の「スーダラ節」だった。もし「スーダラ節」が流れていたらファロ島の酋長(小杉義男)はどういうリアクションをしたのか、それはそれで見てみたい気もする。

また、トラック43として「現場ノイズ」収録(14秒)。録音時のものと思われる楽団の会話のようなものが聞けるが、こちらも本CDのみに収録されているものとなる。
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●ゴジラ生誕50周年記念 ゴジラ・サウンドトラック
パーフェクト・コレクション BOX-1
2004年10月 東宝ミュージック<GB1>
※1954セット限定発売
シリアル番号入り(No.162)
「キングコング対ゴジラ」2枚組
<G-003-1/モノラル版>
<G-003-2/ステレオ版>
「キングコング対ゴジラ」の音楽は、4トラック磁気多元立体音響(前方右R、前方左L、前方中央センター、後方ウォール)と、モノラル録音の2種類が存在している(東宝盤DVDはその「4トラック磁気多元立体音響」である4チャンネル・ステレオ方式と2001リミックス5.1chサラウンドで収録)。
4トラック録音された音源は、映画に使用された編集済みのものがシネテープとして現存(解説書によると1973年までは4トラックの音楽マスターが残っていたようだ…)。モノラル録音は6mm磁気録音テープとなる。

本BOX-CDのキンゴジ盤には、この4ch音源を初めてステレオにトラックダウンして収録。
上記東芝EMIユーメックス盤<TYCY-5347>はLとRのみでセンターとウォールが抜け落ちたものを音源としている。(詳細は東宝ニューマスター盤LD<TLL2183>完全復刻版参照)
ステレオ版サイドのボーナストラックとして3曲(モノラル音源)収録。
別作品からの流用である「藤田とふみ子」は佐原健二扮する藤田の部屋のBGMとして、1959年東宝「手錠をかけろ」PS-48Bから流用。劇中に登場するキャバレー内の音楽で使われていたもので作曲は池野成。上記東芝EMIユーメックス盤<TYCY-5347>でのタイトルは「アパート室内BGM(TAPE-A)」。
「大取材班出発」は桜井と古江の出発シーンに流れるカール・タイケ作曲の「旧友」。 同じく「手錠をかけろ」PS-1-1からの流用で警視庁音楽隊の演奏する音楽として使われていたもので今回初収録の音源となる。
また、ファロ島でトランジスタラジオから流れる曲「南の島のお話」は、1959年東宝「顔役と爆弾娘」PS-32-1からの流用で作曲は松井八郎。唄は中島そのみで劇中に登場するキャバレー「ロカンボ」で歌う音楽として使われていた(上記東芝EMIユーメックス盤<TYCY-5347>のタイトルは「トランジスタ・ラジオBGM(TAPE2)」)。
これら流用分の音楽も「手錠をかけろ」「顔役と爆弾娘」のオリジナル音源から初めてフル収録されている。特に「南の島のお話」は現在では放送コード上の問題もあるのでなかなか貴重な音源ではないだろうか。

そして、ステレオ版に加えモノラル版ディスクも収録。
このモノラル版には東宝怪獣映画選集6「宇宙大怪獣ドゴラ」の巻末に「ゴジラシリーズ、別テイク集 他」として収録されていた「雷と魔神(M8テイク1)」「ふみ子救出作戦(M26テイク1)」も収録済み。文字通りの完全版2枚組サウンドトラック盤となる。

なお、解説書に「メインタイトル(M1)/ファロ島の祈りの歌」(作詞/作曲:伊福部昭)は、開始から48秒前後バックコーラスが 〜onasau nunafa♪と唄うべきワンフレーズを、〜aseke samoai♪と間違って歌っているものがOKテイクとなっているとの記述がある。 確かにモノラル版で確認するとよくわかるが、これはかなり濃いネタだ。

このメインタイトルを聴くと、キングコングが肩を揺さぶりながらでてくる、あのカッコいい東宝チャンピオンまつり版のオープニングを思いだすファンも多いのではないだろうか。
歴代ゴジラ一覧 →作品順に並べたジャケットはこちら
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●KING KONG VS. GODZILLA
ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK
2006年1月17日
LA LA LAND RECORDS<LLLCD 1041>
米国盤CDだが、残念ながら1951年のユニバーサル映画"THE GOLDEN HORDE 成吉思汗"(ハンス・J・サルター作曲)で始まるメインタイトル曲や"CREATURE FROM THE BLACK LAGOON 大アマゾンの半魚人"(1954年)のテーマ曲などが使われているアメリカ公開版のサントラCDではない。
国内オリジナル版である上記パーフェクト・コレクション封入「キングコング対ゴジラ」2枚組国内盤CDのステレオ版<G-003-2>とほぼ同じ音源が収録されている。

国内盤CDから一部カットされている曲があるが、それは曲の一部を抜き出して使用しているもの。たとえば国内盤CDトラック19の「魔神日本へ」はトラック35の「キングコング富士へ」"KINGKONG ADVANCES ON FUJI"の冒頭と同じでダブっているので「魔神日本へ」はカット。
トラック20「ゴジラ南下す」とトラック26「埋没作戦開始」は、トラック21「ゴジラの恐怖」"THE TERROR OF GODZILLA"の一部を抜き出して使っているのでこちらもダブりとなり、「ゴジラ南下す」「埋没作戦開始」がそれぞれカットされている。

また上記国内盤CDでもふれたがボーナストラックとして扱われている他作品からの流用3曲、トラック4"FUJITA & FUMIKO"「藤田とふみ子(アパート室内BGM)」、トラック5の後半曲"GREAT NEWS GATHERING TEAM DEPARTURE"「大取材班出発」。
トラック9"SOUTHERN ISLAND TALE"「南の島のお話(トランジスタ・ラジオBGM)」は、いずれも伊福部昭の作曲ではないが、本米国盤CDではそのまま並び順で収録されている。

ボーナストラックとしてメインタイトルのモノラル版収録。
メインタイトルのアカペラ版も収録されているが、これは同人音楽の不気味社によるものでサントラ音源ではない。

そして、アメリカ公開版「キンゴジ」の音楽に関する資料ともなるオールカラー12ページ解説書封入。
"THE GOLDEN HORDE 成吉思汗"や"CREATURE FROM THE BLACK LAGOON 大アマゾンの半魚人"以外にも、アメリカ公開版で使われた音楽の作品名が紹介されているので下記に列挙してみた(ハンス・J・サルター作曲のものが多いようだ)。

YANKEE BUCCANEER(1952)、BATTLE AT APACHE PASS(1952)、TOMAHAWK 戦いの太鼓(1951)、KRONOS クロノス(1957)、VOYAGE TO THE BOTTOM OF THE SEA 地球の危機(1961)、MONSTER THAT CHALLENGED THE WORLD 大怪獣出現(1957)、THE THREE FACES OF EVE イブの三つの顔(1957)、LARAMIE ララミー牧場TVシリーズ(1959)、"THE MINER'S FIGHT" FROM "BEND OF THE RIVER" 怒りの河(1952)、UNTAMED FRONTIER デンボー牧場の争い(1952)、"ELECTRO-BIOLOGY" CUE FROM "MAN MADE MONSTER"電気人間(1940)他など多数にわたる。

残念ながら国内ではなかなか視聴できない映画もあるが、機会があれば、どこでどの曲がどのように使われているのか検証してみたい。

なお、ジャケット裏に"Design Note: We were unable to use any images of King Kong for licensing reasons."との記述があるように、ライセンスの関係でジャケットや解説書にキングコングの写真は一切掲載されていない。
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→「キングコング対ゴジラ」画像比較はこちら
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